アイスコーヒーで深まる友情

 

さらわれたぽちまりを追って、地球から宇宙に飛び出したイヌメンZ(ゼット)。

最初は順調にいっていたものの、ロケットのエンジントラブルにより、

地球から38万km離れた星に不時着して出会ったのは、

『おにびよ』と『あかびよ』という親切な宇宙人でした。

 

そして今、おにびよの仲間にロケットの修理を頼んでいます。

 

イヌメンZは修理されているポップスター号を見ながら、ひと息ついていました。

その手には、ロケットにたくさん詰め込んできた大好きなアイスコーヒー。

イヌメンZは大のコーヒー好きなのです。

コーヒーに入れるフレッシュは混ぜずにそのままで飲むというこだわりがあります。

 

 

「おや? 何を飲んでいるの?」

おにびよが話しかけてきました。

 

「これはアイスコーヒーといって、仲間といる時によく飲むんだ。君もどうだい?」

 

「ありがたくいただくよ。これで僕たちは仲間、ということだね」

 

おにびよの言葉にイヌメンZは満面の笑みを浮かべました。

 

まさかこんな宇宙で仲間ができるとは思ってもいなかったイヌメンZ。

宇宙に飛び出すまでは、ぽちまりを救い出すことだけを考えて

無我夢中だったイヌメンZも、今回のエンジントラブルで

ふと我に返って孤独を感じていたのです。

 

そんな中、おにびよのこの言葉は本当に嬉しいものとなりました。

 

 

「イヌメンさんのポップスター号はとてもいいロケットだ。

材料は古いけど細部までしっかりと作ってあるね!

地球って結構進んでるんだなぁ」

 

「特別仕様だよ。もしも敵の星で攻撃されたら、

ロケットが人型へと変化して戦えるように

設計されているんだ」

イヌメンZは答えます。

 

おにびよは、そんなイヌメンZをしばらく見つめ、

何かを思い巡らせていました。

そして、

 

「・・・イヌメンさん、君は優しい男だ。

そんな事態が起こらないことを祈っておくよ」

おにびよはそう言いながら、イヌメンZにあるものを手渡しました。

 

「これがあなたを守ると信じて」

それはお守りのような形をした“何か”でした。

 

 

 

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