このロケットで・・・追えるだろうか?

 

ぽちまりが宇宙人にさらわれた・・・。

その事実がイヌメンZを突き動かしました。

 

ふと思いついたことがあって、バイクを飛ばして自宅へ戻ると、

そのまま慌てて庭に回りこみます。

 

この家は、かつて天才発明家だったイヌメンZのおじいちゃんが

住んでいた一軒家で、今はイヌメンZがひとりで住んでいるのです。

裏庭はけっこう広くて、おじいちゃんはたくさんの草花を育てていたけれど、

仕事が忙しいイヌメンZは庭の手入れも出来ず荒れ放題。

 

イヌメンZは、その庭へたどり着くと大きく息を吐きました。

 

(もし、ぽちまりちゃんが本当に宇宙人にさらわれたなら、

このロケットで追いかけられないかな?)

 

そこには昔おじいちゃんが作って、すぐに墜落したロケットが、

そのままの姿で突き刺さっていました。

ガラスは割れ、ツタが絡まり、もう朽ち果ててしまった

ように見えるロケット。

 

実は数十年前におじいちゃんと助手をしていたオータ博士が開発して

打ち上げたけれども失敗し、その時一度きりの飛行となったらしいのです。

 

幼い頃聞いた話では、部品が少し足りなかっただけで、

それさえ揃えば完璧だったとか・・・。

 

(本当に動くのか? 宇宙へいけるのか・・・?)

 

おじいちゃんのロケットを見上げ、

冷静に考えをまとめていくイヌメンZ。

その頭の片隅には、常にぽちまりの姿が・・・。

謎の宇宙人にさらわれてしまったぽちまりの姿ではなく、

パーティーに誘った時の驚いた顔、そして嬉しそうな顔が浮かびます。

 

(なんとか、助けださないと・・・)

 

イヌメンZは決意を新たにしました。

 

* * *

 

その後、イヌメンZは久しぶりにオータ博士に連絡をとりました。

オータ博士は、若かりし頃おじいちゃんの助手であり、

最近ではロボタリーちゃん3号を作ってくれた天才発明家なのです。

彼にロケットを直してもらおうと、イヌメンZは考えたのでした。

 

 

 

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